皆様、こんばんは!!
最近、長男と次男が声を揃えて言う言葉があります。
それは・・・
「ALSOKのコマーシャル怖い」です。
さて、本日は気合いを入れて投稿します!
始めに言っておきます。
写真が多い!
文が多い!
プレイボーーイっ!
先日、お寺様の
垣根取り替え作業の報告です。
今回の垣根は、下部分が
四つ目垣、上部分が
建仁寺垣を新しくします。
作業に向かう二人(Boss&Shi Low)
前日の作業の確認するBoss!
(画像にある黒い柱は垣根を支える為の物、端と端、または折り返しにあるものを親柱、その間に入るのを間柱と言います。また何故に黒いかと申しますと、これは一度、火で表面を炙ってあるからです。火で炙る事によって害虫の付着を防ぎ柱の腐食も抑えてくれます。)
ではまず・・・・
四つ目垣からいってみよう!!
親柱、間柱を押さえに、横方向に竹を固定します!
この横に流した竹を胴緑(どうぶち)と言います。
その胴縁に対して縦方向に短い竹を表、裏と交互に並べていきます!
この縦に並べた竹を立子(たてこ)と言います。
そして、ここで庭師の基本の一つである結束という技法を使いこれらを固定して行きます!
垣根の際に使いますのは、「庭園ロープ」と言われる縄(紐)で縛ります。
※これは、木を結束する時に使うヤシ科の
シュロという木から編まれたシュロ縄と違い人工物ですが長持ちするという長所がございます。
では解説を・・・・
縦横方向の竹に対し、まず右横下から上に通して左下に持ってきます。
注)基本、結束は2本の縄を1本として結束していきます
それを今度は左下から立子後ろを通し右上に持ってきます。
注)この時、写真のように右後ろに出ている縄の内側を通して下さい。
次に内側を通した縄は折り返すかのように左上に持っていき。
そのまま交差するように手前に!そして右下に伸びている縄も一緒に手前に持ってきます。
(この時、左上からの縄は上に右下からの縄は下で交差して合わせます)
そうしましたら、後は男結び!!
これは、庭師の基本の一つが結束であるならば、結束の基本が男結びということになり、色々な場面で役に立つ縄の殺し方(締め方)ですので是非覚えて頂きたい。
交差した下の縄を上の縄を巻き込むようににゃんこ先生のごとく、くるっと巻きます。
巻きましたら、今度は巻き込まれた下の縄を下から左へと回します。
注)この時、縄が緩まないようギュっと引っ張りながら回して下さい!
ここで緩むと縄を殺した後もユルユルになってしまいしっかり固定出来ず台無しになります。
回した縄を今度は輪っかの中に通します。
こんな感じです。
そうしましたら
写真のように親指の位置を変えて(この時も縄が緩まぬように!!)
中心をしっかりと押さえて左の長く伸びた方の縄を右手で引っ張ります!!
ぎゅっと!!
しっかり縄を結べたのを確認しましたら、後は余分な縄を切って・・・
出来上がりです。
はい。では次・・・がんばっていきましょう。
お次は建仁寺垣です。
まずは、親柱間柱に溝を掘って、これも炙った抜き板をはめ込みます!!
抜き板をはめ込んだら柱頭と中間に胴縁を横に2本流します。
流した胴縁に次は縦目四つ割りにした竹(立子)を並べていき仮止めをしていきます!
こんな感じです。
立子の仮止めが出来ましたら次は押縁(おしぶち)の取り付けです。
(押縁とは四つ割りにした立子をしっかりと、その名の通り押して固定する為の横に流す半割の竹のことです。写真でご確認を・・・)
えっ、えいやっーーーー!!
と、聞こえんばかりに押縁に使う竹を鉈で一刀両断するBoss!!
割った押縁を取り付け(仮止め)ていきます。
押縁を仮止めで取り付けましたら、またここで結束です。
この押縁の結束は、先程の結束とは少し違います。
注)飾り結びは色々あります。今回はその中の一つです。
いきますよ〜!!
(この時、裏にある胴縁も一緒に巻いてください)
しましたら、写真のように一つ左の押縁上の隙間から入れその下から出します。
こんな感じですね。
お次は、くり針を外し、外した縄を写真のように一番上に巻いてある縄の下に、下から上へと通します。
そして、ここで一回上の縄を右手、下の縄を左手に持ち引っ張りながら時計回りぎゅっと絞って下さい。これをすることにより、縄が締まってくれて緩みにくくなります。
ここまで来たら、後は男結びの変形バージョンで縄を殺します。
左手に持っている縄を右手に持っている縄の下を巻き込むようにくるっと巻きます!
そして右に持っている縄を下から左方向に巻き男結び同様に輪っかに通します・・・・ストーップ!!ストップです。
この時、男結び同様に輪っかに通すのではなく蝶々結びをするときの感じで途中まで通してこちらでも輪っかを作ります。
解りにくいですね・・・、写真を見て下さい。
解りますか?
そして左手の親指で中心の結び目をしっかり押さえて左下に伸びている縄を右手で引っ張れば・・・
後は余計な縄を切り、出来上がりです。
この飾り結びを綺麗に見せるコツは、切った縄を上向きにピンっとさせてあげることです!!
はぁ〜・・・・、出来てきた。
本業の仕事よりBlogの方が疲れるのは気のせいでしょうか?
もう少し頑張りましょう・・・。
で!!!最後に来るこれは、ちょっと上級者?向けです。
建仁寺垣の一番の見せ場!!なのかな?
因に今回、手伝って頂いた、市倉造園の市倉さん!!
うちのBossも、すげ〜ですけど!!
この人もすげ〜んです!!
そして、これです!!
玉縁(たまぶち)、スアマとも呼ばれます。一番上の横に流してある竹)の飾り結びです。
う〜ん、カッコイイ!!
この飾り結びの仕方などは、また今度!!
では、完成です。
素敵に仕上がりました!!
垣根と結束の投稿はよしとして、この投稿自体のオチが何か無いかと考えましたが何も無いので、この画像でも貼っておきます。
ここまで完全に一致しているとアルパカまでカッコ良く見えてしまうのは私だけでしょうか?
では。