2011年5月19日木曜日

この身が朽ちようとも・・・

皆様、ドゥステッダラム!

それでは、本日の植木仕事です。

本日は、MyBossとお仕事です。
午前中に薬剤散布のみの現場を済ませ、午後は急遽、昨日依頼のあった現場へ。

午後の現場の仕事の内容としては、高さ6m強の椿の伐採作業です。

この椿は、可哀想な事に幹の下部が腐ってしまい、手で押せば上部がゆらゆらと揺れてしまう程に弱ってしまい今後、強風等に見舞われた場合、倒木してしまう危険があるため、事前の安全を図るため伐採してほしいとの依頼でした。



私どもは木を切る事を生業としておりますが、こと伐採に関しては私達自身が心を痛める事だって多々有るんです。

月夜乃では、伐採の際、今までそこに存在していた木に対し必ずお清めをさせて頂き伐採作業に入ります。
MyBossは木に対し敬意を表して、行ないます。
私は、この作業を欠かさずに行なう月夜乃代表の小林を尊敬しております。

木に塩を撒き、清酒を与え(供える)、また、伐採する本人達も同じ清酒を唇を湿らす程度に頂く事も有ります。

お清めの作業が済んだら、作業を開始します。

今日はノコギリ、高枝ノコギリ、チェーンソーを使用します。(画像はチェーンソーのみ)

この椿は、下部が朽ちスカスカになっているものの、上部に関しては幹が詰まっており上部の重量がかなりある状態の為、上部より少しづつ刻んでいき、安全な伐採高まで引き下げます。



本来であれば、6m超えの場合、2連ハシゴを使いたいのですが、今回のように幹がスカスカで手で押してゆらゆらと揺れてしまう時はハシゴを木に寄りかからせ作業する事は出来ません。ですので12尺の長さがある三脚(三脚では最長)を用います(画像)。これぐらいの高さの作業になるととても危険です。


チェーンソーを使って刻んでいくMyBoss。


安全な高さまで切ったところで腐っている部分が崩壊しました。
画像でも解りますように、この残っている部分で上部推定120kgを支えていました。

今回の作業は20m超えの丈夫な木を剪定するよりも、逆に危険が伴う作業でした。
MyBossお疲れ様でした!また、この椿も今までお疲れ様でした。

何十年とそこにそびえ立ちそこを通る人を見守り、時には綺麗な花を咲かせ、人々を喜ばせてきてくれたこの椿に感謝です。


追伸
伐採作業を終えた私たちに、依頼主様が今年は凄い綺麗な花を咲かせてくれたんですよ!と・・・嬉しそうに話してくれました。しかし何故にこのような事になってしまったのかと、寂しそうに思っているのも感じ取れました。
その話を受けMyBossが最後に依頼主様に「自分(木)の最後を感じると子孫を残そうと最後の力を振り絞りその年とても綺麗な花を咲かせる事も有るんですよ。」と。

この椿の種が心休まる安全な場所に種を落とし子孫が繁栄してくれていたなら良いなと思うこと止まないです。


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