連休を利用して5月3、4日と福島県いわき市小名浜にボランティアに行って来ました。友人達には 以前から 「俺、1人で行って来る」って事を伝えていました。
当日朝6時過ぎに会社作業車のタウンエースを借りて出発、しかし首都高の事故渋滞に巻き込まれ、いわき市のボランティアセンターに到着したのが11時くらい。既に当日のボランティア受付は終了してました。その日、ボランティア活動が出来なくなってしまい、あてもなく何となく走っていたら小名浜の海沿いの大きな通り近辺に・・。
まさに 被災に合った場所にたどり着いていました。
何となく携帯を手にすると、メールが入っていました。
ボランテイア活動に行く事を伝えていた中の友達の1人からでした。
「いわきに到着しました。仕事が暇なので来ました」
私は「何時に家を出たんだろ!?コイツいいとこあるじゃん!」と嬉しくなりました。 ちなみに、この友達は横須賀に住んでいます。
すぐに 返信して状況を教えてもらうと 、その友達は、ちゃんとボランティアセンターで受付、登録を済ませて、現在10人のグループで小名浜港近辺の、被災された住人の方の民家内の泥出し作業中とのこと、私は場所を教えてもらい、とりあえず直行しました。
本来ならば、センターで受付をしないとならないのですが、来たからには役に立ちたいという気持ちが強くありましたので、作業を手伝わせてもらう事が出来ました。
作業後の宿としていわき市街に向かいました。私が感じた印象では、いわき市街は地震の被害はありつつも、ほぼ正常に機能していました。
この日は、いわき市内にて宿が取れましたので、友人と宿泊しました。
夜も明けた翌日朝8時、改めてボランティアセンターに行きました。
同じように連休を利用して日本全国から、ボランティアに来た人の数がすごかったと改めて感じました。
この日、私は正式に登録手続きを済ませ、任せられた現場へ。
その現場は、おばあちゃんと娘さん二人、それ以外に一緒に住んでおられた方がいるかどうかまでは私には解りません。
私たちが任された作業はそのお宅の泥出しと畑に積もってしまった ヘドロ除去作業でした。
作業をしていると、泥の下から100円玉が出てきました。
手に取ると 昭和39年、東京オリンピック記念の100円玉でした。
私は、これも大事な思い出と思い、おばあちゃんに、それを手渡すと 感慨深そうに受けとり 「ありがとう」って受け取ってくれました。
いやいや 俺がやった事なんてなんて事ないですよ・・・・とは言いませんでしたが、そんな気持ちでした。
作業も終了し、私は、おばあちゃんに「いつまでも、元気でね! また来るからね!」と、あえて明るく お別れをさせて頂きました。
夕方センターに戻って友達と合流。 彼は明日も残ってやっていくと言っていました。 私は仕事のため、一人で東京に帰ってきました。
この道中 たった2日間でしたが、とても濃い、深い体験だった事を思い返しながらいろいろ考えさせられる事があります。
良い行い、または大変である事を惜しみなく無料で奉仕、協力するのをボランティアという事かどうか何て事は問題じゃなく、ただ 私は何かしたいから行ったんだと。
私がこの作業を行なった結果として最後に見せてくれた、おばあちゃんの笑顔がとても嬉しく、お金ではけっして買えないものを頂いた様な気がします。
何故か、またお手伝いしに行きたいという気持ちになりました。
文 水野 孝志
編集 私
この度のノティ助さん(水野 孝志)のご報告に関しましては、被災地の現状を少しでも多くの方達に、また、どれ程の悲しみや苦しみを受けて尚、復興を目指す被災者の方やボランティアの方達の想いを伝えたいという思いから投稿させて頂きました。
いうまでもなく被害は甚大で、まだまだ復興には時間がかかると思います。
だからといって無理に「ボランティア活動をしなくてはならない!」とか無理に「募金をしなくてはならない!」とかでは、私はないと思っております。本当に自分に出来る範囲で。
節電だけでもいい、日本の今後や被災された方達の安堵を祈るだけでもいい、自分が心より、今出来る範囲の事で行動出来たらと思います。
しかし、悲しくも、そんな中でも少数の人間がこの震災に乗っかった詐欺や被災地に向けた心ない発言をする人たちがいます。
自分が被害を受けたなら、どんな気持ちになるか解るはずなのですが。悲しすぎますね。
この度の震災に関しましては、月夜乃の代表でもある小林は既に震災直後に現地で復旧活動をして来ております。
今後に関しても、月夜乃のメンバー皆、自分達の出来る範囲で被災地復興を目指していこうと思っております。
そして今回、ノティ助さんがボランティア活動をして来た小名浜では現在69名の方が亡くなられているそうです。
最後に、代表より。
月夜乃一同、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
代表 小林 大祐
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